リメンバランス(心のデトックス) スタッフブログ

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母の呪い・母が重い・毒母は、母のせいではない!

今日のテーマは「母の呪いの解き方」

 

最近、NHKで母が重たいという特集が組まれました。本屋さんでも「母がしんどい」「さよならお母さん」「母が重くてたまらない」などというタイトルが並んでいます。大まかにいうと、幼少期に母親が子供(特に娘)にするしつけ(という名の様々なプレッシャー)によって、それがトラウマになり大人になっても人生がゆがんでしまうという内容です。

 

その影響は想像以上に大きくて、恋愛や仕事に深刻な影響を与えるというものです。そのため、最近ではそういう母親から別れた方が良いという、まるでキャンペーンみたいなものが張られているように感じます。

 

心のデトックスでも、母の呪縛などと話しているのですが、果たして母親が悪いのでしょうか?

 

私は、母親は私たちが第一幕の体験をするために選ばれた役者の一人だと考えます。母の呪縛、母の呪いは梵(ブラフマン)が用意した宇宙覚醒ゲームの舞台の重要な仕掛けだと思います。

 

最近の幼稚園では、白雪姫のお芝居をするときに親が全員、自分の娘を主役の白雪姫にしたがるので、魔女役が見つからないそうです。しかし、いろんな役者がいないとドラマは成り立ちません。

車の運転をするには自動車教習所に通って、何十時間も教習を受けて実習もこなし、最後には試験まであります。

しかし、育児には免許が不要ですし教習ということも聞いたことがありません。ですから、お母さんは育児書に頼りながら、自分が体験した子育てを参考にして試行錯誤するしかなくなります。

自分が甘やかされて育つと、子供を同じように甘やかすか、反動で逆に厳しすぎる育て方をしてしまいます。ちょうどよいバランスをとることは難しいかもしれません。

 

育児雑誌もたくさんの情報を出してくるので、それに合わせて子育てをしようとすると、ものすごいストレスになります。マニュアル通りに育てられない自分は母親失格だ…と深刻になるお母さんもいます。こうして母親は無自覚な育児を続けることになります。

 

その母親の育児の結果が、大人になってからの人生に大きな影響を与えるようですね。イギリスのウォーリック大学のアンドリュー・オズワルド教授らは、9万人を対象に子供時代の幸福度を調査し、それを成人になってからを比較したそうです。

その結果、子供のころの幸福度が高かった人ほど、大人になってから収入も高く、恋愛や結婚もうまくいくことが明らかになったのです。

しかし、現実的には幸福な子供時代を送ることができる人はごくわずかです。

 

その結果、逆説的ですが多くの人が子供のころに母の呪縛によって(めでたく?)第一幕の重くてきつくてつらい人生を体験することができるわけです。

 

それでは、子供のころにいったん決まった人生を、再び幸福な状態に戻すことはできないのでしょうか?

大人になってからでも、母の呪いを解くことができれば幸福な状態を取り戻すことは可能だと思います。

 

それは、母親と決別することでもなく、今の第一幕の人生の幸福をあきらめるわけでもないと考えます。

 

心のデトックスでみると、母の呪いの解き方は次のステップになると思います。

 

1.宇宙覚醒ゲーム(仮説)の仕掛けに気づく

 

2.母親との分離のプロセスを理解する

 

3.自分の人生パターンから呪いに気づく

 

4.分離からの回復

 

 

順番に見ていきましょう。

 

 

1.宇宙覚醒ゲーム(仮説)の仕掛けに気づく

 

前回のブログに書いたように、この世界は宇宙の唯一の実体である梵(ブラフマン)が展開しているホログラフィックなゲームであると考えます。

 

現に、アメリカの研究所では1000万ドルの予算をかけた「ホロメーター」という装置を使って、我々の世界がホログラムであることを検証しようと試みています。

 

 

そのことはさておいて、梵が第一幕で人間を通して体験したかったことは、梵という自分を忘れることです。そのためには幼少期の早い段階で、至福の状態と分離しなければなりません。

 

その仕掛けがバーストラウマから始まるさまざまなトラウマであり、それを演じるのが母親であるということです。

 

母親は、我々が第一幕を演じるのに重要な役者という事ですね。西洋では、父親の役割も大きくなります。

 

まず、そのことに気づくことが母の呪いを解く第一歩になると思います。

 

私たちの人生は、「トゥルーマンショー」という映画で表現されていたように、実は梵(ブラフマン)が仕掛けた「宇宙ドッキリ劇場」なのかもしれませんね。

 

 

2.母親との分離のプロセスを理解する

 

出産による衝撃は大変なものがあります。学者によっては、人は未熟児で生まれてくるのだから子宮と同じ環境で少なくとも1年間は育てるべきだという意見もあるくらいです。

 

羊水と同じ成分(つまり海水)の温かで薄暗いプールに産み落とす水中出産が子供のストレスを軽減することは知られています。

 

そのあとも非常に重要です。山口創氏がNHK出版の「愛撫」で書かれているように、0~3歳までは母親からのスキンシップがとても重要です。母親との皮膚の接触による刺激が、子供の五感を発達させます。

 

子供は、おなかがすいたら母乳がほしい、おむつが汚れたら替えてほしい、さみしくて泣いたら黙って抱いてほしいという自然な要求があります。

 

しかし、母親側のさまざまな事情により子供の要求が満たされなかったり拒絶されたりすると、子供はその時に生まれる感情(不安・不満・怒り・孤独など)を抑圧してしまいます。

 

 

この抑圧を維持するための蓋となるのが、4~7歳に社会の代表である母親からダウンロードされる信念です。感情が噴き出そうになると、この信念が発動して再び抑え込みます。

 

信念は、生き方の指針になると同時に本当の感情と向き合うことから目をそらす役割も果たします。

 

例えば本当は孤独という感情があるだけなのに、孤立を避けて仲間と絆を結ばなくてはという信念を持って行動し、孤独を抑圧するのです。

 

このように抑圧された感情と、それに蓋をする信念が、面倒見てもらえないのは自分が悪い(母は正しい)という罪悪感を創り出します。

 

罪悪感があると(錯覚すると)、それに対応して罪を償う必要が出てきます。罪悪感と罪滅ぼしのセットが出来上がります。

 

罪滅ぼしをしなきゃという信念は強烈で、そのための人生はまるでエアー修道院、エアー刑務所になってしまいます。エアー修道院は「禁欲と奉仕活動」、エアー刑務所は「激務と薄給」の生活です。

 

過酷な労働や禁欲生活など当たり前で、幸福な人生などとんでもない、自分には罪があるのだから…こうして第一幕のキツイ人生を体験することになるのです。

 

本当はもともと罪はありませんし、罪滅ぼしも必要ないことを理解すべきです。罪がないのに罰があるとすれば、自分でやっていることになります。つまり自己処罰です。

 

3.自分の人生パターンから呪いに気づく

 

母の呪縛(呪い)は、大きく4つに分けることができます。

 

「否定する母」「期待する母」「依存する母」「放置する母」です。

 

それぞれに対応した行動を取るようになります。例えば、否定する母はなんでもダメだしします。試験で90点取ってもほめてくれるどころか、あと10点ね?などと平気で言います。

 

そんな母親に育てられると、常に怒られないような行動をするか、逆にダメじゃないことを証明するためにワザと派手な行動や売名行為をしたりと、目立つことで承認されたいと考える人生になります。

 

本人は他人に対応しているつもりですが、実は母親に対応していることになるのです。つまり、母親をあらゆる外部の人に投影してそれに対応しているだけなのです。

 母の投影

この自分の行動パターンに気づくようになると、自分が受けた育児パターンに気づくことにもなるのです。

 

これからの心のデトックスは、以上の3つの気づきから始まります。気づくことで70%の解放が始まります。

 

4.分離からの回復

 

信念に深く気づくことは、抑圧した感情の蓋に気づくことにもなります。(感情の解放については別の機会に欠かせていただきます)

 

分離からの回復は、次のステップを踏むことだと考えます。踏むと言っても頑張ることではなく、前回のブログで書かせていただいたように、梵(ブラフマン)が自分を思い出し始めたので、これからは自然に進むプロセスとして自覚することだと思います。

 

①母の子宮に回帰する

②母なる地球に回帰する

③宇宙に回帰する

④梵(ブラフマン)に回帰する

 

①母の子宮に回帰する

   母の呪いを解くことは、母を責めたり母から決別することではないと私は思います。

 

一体感を取り戻すことだと思います。

 

私たちは、自分を産んで育ててくれた大好きな母(聖母)と、同時に自然な要求を満たしてくれなかった大嫌いな母(毒母)の両面を持っています。

 

まずは、そういう母を受け入れて赦すことではないでしょうか。

 

「お母さんをハグしてください。」と言うと、皆さんえーっと反応します。ハグしようと考えるだけでも良いです。

 

その時の気分が、あなたに隠れている感情です。

 

そのままの気分でいてみてください。

 

落ち着かなかったり、いたたまれなかったりするかと思います。

 

そのままいれば、嫌な気分は和らいできます。

 

お母さんを赦す気持ちも出てくるでしょう。

 

そうしたら、今度はお母さんの胎内に戻ったイメージをしてみてください。

 

一体感が出てくればしめたものです。それが出てくるまで繰り返します。

 

いやな気分の感情の味わい方は、また詳しく書きたいと思います。

 

② 母なる地球に回帰する

   母親との一体感が出てきたら、今度は自分も母親も、全ての人が生まれた母体である地球(ガイア:地母神)に回帰することです。

 

この大地に根付くことをグラウンディングといいます。このステップでは、自分の身体の感覚を取り戻すことが大切です。そうすると、いわゆる地に足がついた生活を送ることができるようになります。

 

信念に気づくことで70%心のデトックスが進み、身体を信頼して感覚を取りもどすこと((感情を味わう事と同じです)で、30%残りのデトックスが進みます。

 

この繰り返しで、人生がどんどん楽になっていくと思います。

 

③宇宙に回帰する

   ①と②が進むにつれて、自然に意識が拡大して行きます。日本人→アジア人→地球人??太陽系人→銀河人そして宇宙人と いうように・・・

 

瞑想した時の感覚が日常になって行くのでしょうね。

 

④梵に回帰する

   最終的には自分が梵(ブラフマン)そのものであったという記憶を取り戻していく、そんな流れが母の呪いが解けて行くプロセスとだと思います。

 

何度も書きますが、梵が自分を思い出すことは各個人から見れば「気づく」ということになると思います。

 

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