今回のテーマは「感情の味わい方」です。
心のデトックス理論では、もちろん私の仮説ですが、2012年から世界が大きく変わったと見ています。地球レベルだけではなく、スピリチュアルな見方でいう宇宙全体が変わったと思います。
これを宇宙覚醒ゲームと見れば、「ない」前提から「ある」前提に切り替わったと考えています。
それに伴って、感情の味わい方も大きく変化したと思います。梵(ブラフマン)が自分を思い出し始めたのが、その大きな理由です。
第一幕では、あらゆるものが「足りない」、あるいは「ない」という前提で、それをフェイクアイテムで埋め合わせることを体験するために、否定的な感情が不可欠でした。
不安・不満・怒り・孤独・嫉妬などのネガティブな感情です。主に母親との関係で抑圧されたこれらの感情が、様々な人生を創りだしてきたわけです。
したがって、デトックスにおける味わい方もネガティブな感情に偏りがちでした。
激しい怒りと向き合って、激しい呼吸をしながら怒りのエネルギーを体感することで解放され、場面が突然変化することを繰り返して、人生が楽になって行きました。
しかし、このやり方は、自己否定感の強い方(自分には価値がない、自分には能力がないという信念があるとき)にとっては、非常にきついものだったと思います。
AボタンもBボタンも押してはダメ、ひたすらCボタンを押して感情の解放をしなくちゃ、となるとそれができない自分はダメ、やっぱり自分にはできない、という自己否定の強化につながり、挙げ句の果てには自己処罰をしてしまいました。
デトックスできない自分はみじめ、というさらなる抑圧のフタを強める結果になってしまったようです。デトックスできない自分を責める結果になり、やめてしまった方もおります。
感情を味わうことをやめて、信念のリフレーミングで安定しようという試みもありました。
ネガティブな面を見ないで「愛」にフォーカスしようと試みた方もいました。
しかし、依然として否定的な感情は居続けて不都合な日常を創りだし、それに翻弄される状況はなくなりませんでした。
それが変化してきたのが2012年からです。
梵(ブラフマン)が自分を思い出すということは、まず我々個人的にも「自己否定感」が弱まってくるということです。
梵の中にはもともと全能感という感覚があり、自分には能力がないという感じが存在しないからです。
完全存在感、完全能力感、完全充足感を思い出すに連れて、自己否定感も自動的に弱くなるのです。
ただ、ここで注意することは「最終カルマ抵抗」です。
梵が自分を思い出してフタが開き、感情がストレートに出ることはある意味大歓迎なことです。
しかし、今まで自己否定というフタをして見たくない感情を守ってきた人にとって、あまりにも無防備な状況に置かれることになります。
そのため、信念はあわてて再度フタを閉めようとして自己否定を強める作業に入る可能性があります。
無気力感や無能感、ひどいときには死んでしまいたい感じなど、さまざまなカルマ抵抗がやってきます。まるで、釈迦やキリストが悟り前に体験した「魔境」みたいですね。
梵はせっかくフタを開けようとしているのに(まあ、頼みもしないのにフタをして、頼みもしないのに開けてくるのでなんだかなぁとも思いますが…)自分で閉める必要は、本当はないのです。
この虚無感や死にたい願望は、信念が自分の感情を守るための最終的な抵抗なんだという自覚が、ものすごく大切になると思います。
魔境もそうですが、魂の暗闇と言って、夜明け前が最も暗いのです。この虚無感こそ、次のステップに行っていいよという合図だと考えてください。
さて、こうしてフタが開いて出てきた感情はどのように味わえば良いのでしょうか。ここからは自己否定感の有無にかかわらず、同じように対応できることだと思います。
まず理解しておきたいことは、感情はエネルギーだということです。情動とも言われるように、まだ名前の付いていないエネルギーです。本来、良い悪いはなく紙のように表裏一体でした。
それを脳が解釈して、「不安VS安心」「不満VS満足」「怒りVS喜び」「孤独VS連帯感」(注:VSはヴァリューセットの略)の一方を否定して一方を肯定するという作業をするわけです。
本来は振動数の異なるエネルギーですが、脳は何かと意味付けをしないと落ち着かないのです。
しかも、自己否定感が強い時はVSのネガティブな面だけを解釈して、怒りを持っちゃダメ、不安をデトックスできない自分は能力がない、という一方的な解釈に陥ることになります。
では、脳の解釈を止めて、単なる振動数の違いとして感情エネルギーを受け取るとどうなるか。
エネルギーは気でもあるので、気分が変化します。いたたまれない気持ちになります。これが嫌なので、脳は何とか説明をしようとすることもよく分かります。
また、気が身体を通過するので緊張したり痛みや圧迫感として感じることもあります。
このいたたまれない気分のままいれば、デトックスは自動的に進行します。もはや感情は自ら出たがっているのですから、ただ邪魔をしないだけです。
呼吸を深くしたくなったら、静かに吐いたり吸い込んだりしましょう。身体の緊張は、ボディワークで緩めたり、ゆったりした呼吸でほどけて行きます。
この流れに逆らわなければ、全ては梵(ブラフマン)のオートノミーのまま進行します。
これが、2012年から始まったオートマチック・デトックスです。
そのプロセスは、信念に気づく→葛藤に気づく→自己否定に気づく→緊張に気づく→感情に気づく→解放に委ねる→楽になった面を確認するという流れになると思います。
「ない」前提だった幕間のV1.5.1のときより、ずっと楽にデトックスが進む時代に入りました、
これからは、楽な面だけを選んで、ご自分を楽しく解放してください。
Posted by:前田 知則