REワーク

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REとは

RE(Reality Engineering:リアリティ・エンジニアリング)は、故山手国弘氏によって開発・提唱された概念であり、経営のみならず、あらゆる分野において確実に成果をだせる、具体的な手法です。

山手氏は、熟達した創業者や政治家たちとの交流の中で、卓越した成果を出し続け、多くの人に慕われる人たちに共通する点は何か?という疑問をもちました。

生まれも育ちも才能も興味の対象もみなまちまちで、なかなか共通点は見いだせません。
しかし、ただ一点だけ見いだせた共通点は「肚がある」ということでした。

私たちの本音、本当の要求は頭の中にあるのではなく、肚の中にあります。
あれが欲しいと感じるのは肚であり、それをどう手に入れるかを考えるのが頭です。
熟達した創業者たちは「肚」で生きているので、周りの人たちの「肚」を感じることができます。

誰が・今・なにを望んでいるか、を感じられるので、それを形にして提供するから必ず成功します。
どのような分野でも関係ありません。相手の欲しいものを提供するのですから、必ず喜ばれます。
しかし、その過程は本人の中で無自覚に行われるため、継承することがとても困難になります。

ましてや、彼らも最初から肚が据わった人物であったわけではなく、長年にわたる艱難辛苦のすえにそのような状態になれた場合がほとんどでした。

山手氏は、それらの問題点をすべて解明して、誰でも短期間で熟達した創業者たちと同じように、相手が望むものを感じそれを形にするための手法として、RE(Reality Engineering:リアリティ・エンジニアリング)を開発しました。

実は、育児をする母親や作物を育てる農家の人たちは、無意識でこの方法を実施しています。
子育ては、母親の都合に合わせて計画することが出来ません。いつ何が起こるかわからないからです。
母親は、急に泣き始めた赤ちゃんの様子から、お腹がすいたのか熱があるのか眠いのかを読み取らなければなりません。
そして、赤ちゃんの状態に合わせて対応するしかないのです。
これは、農業の現場でも同じことで、物言わぬ生命に関わっている人は無意識に行っていることなのです。

最近は、市場も生き物のようにめまぐるしく変化し流動化しています。
赤ちゃんのように泣くか笑うか、農産物のように枯れるか実るかだけを、めまぐるしく表現しています。
従来のように計画を立てても市場そのものに裏切られたり振り回されたりして、企業は経営が大変になっています。
市場の変化に対応できるような手法が必要とされているわけです。

RE(Reality Engineering:リアリティ・エンジニアリング)の必要性

この、最初に計画を立てて、その計画の通りに実施していく手法のことを「システム・エンジニアリング」と言います。
Plan(計画)→Do(実施)→See(評価)というサイクルで物事を進めてきました。
しかし、市場が流動化する中で、初めに計画を立ててもその通りに実施することが難しくなってきました。

『リアリティ・エンジニアリング』はその対極をなす概念であり、最初にあるのは“関わろうとしている人たちのニーズ”です。
最初に計画を立てるのではなく、関わる対象を観ることから始めます。その結果として必要な計画が決まるので、それを実施します。
つまり、See(観察)→Plan(発見)→Do(対応)というサイクルで、すべての物事を進めるやり方です。

市場とは、人々のニーズの集まりのようなもので、そのニーズは「今」あるわけですから、リアリティです。
流行という言葉でも分かるとおり、ニーズというリアリティは常に変動するものであり、常に観察している必要があるのです。

2012年、日本を代表する大手電機メーカーは稼ぎ頭のテレビが売れず、会社の存続に関わるくらいの巨額な赤字をだしてしまいました。
日本を代表するメーカーですから優秀な人材が集まっています。その優秀な集団が心血をそそいで行った結果がこの状態なのです。

一体どうしてこのようなことが起こってしまったのでしょうか?
この原因がわかると、今までの時代と何が変わってきているのか、これからの時代に一番大切なことは何なのか、が観えてきます。

それでは、その原因を観てみましょう。

高度経済成長期以来、テレビは大手電機メーカーの収益源の一つでした。
そのため、各社労力を惜しまず、経営資源を投入して熾烈な競争をしてしのぎを削ってきました。
そして、シェアNO1になるということを各社目標とするようになっていきました。

その後、2011年になると、世界のテレビ需要を2500万台と見込んで各社生産体制を強化していきました。

その結果、1社で2000万台も生産できる工場をもつようになりました。
主要メーカー全てがそのように生産設備を増やしていった結果、需要の何倍もの生産ができてしまう工場ができました。

需要の何倍にもなる工場を造ったため供給過多になり、工場を造るために投資したお金を回収できなったのです。
その結果、どのメーカーも赤字になってしまったのです。

優秀な人たちがいる大手企業で、一体全体どうしてこのようなことになってしまったのでしょうか。

この事例からわかることは、需要は把握していても、その需要とのバランスを観て対応できていなかった。
つまり、本当の需要という現実(リアリティ)を観ていなかった。と言えるのではないでしょうか。

大手電気メーカーの優秀な人達がシェアNO1になるという目標のため、他社を上回るために、需要というリアリティよりも同業他社の動向に気を奪われ、他社を上回る設備投資をするという経営判断をしてしまったと思われます。

それでは、リアリティをどのように観ていったらよいのでしょうか。
リアリティを観て答えを出し、対応していく方法、それが
RE(Reality Engineering:リアリティ・エンジニアリング)です。

リアリティを観て対応できる事業は、規模の大小を問わず、個人事業でも世の中の流れに乗るようになります。
例えば会議で話がまとまらず、長時間になってしまうのは、リアリティを見ずに意見を戦わせているからです。

『売上が下がったのは営業部員の力不足ではないか!』
『いやいやそれは、お客様の要望に応えてくれない企画部門の問題だ!』
『お客様の要望を受け入れてくれない役員の問題だ!』
などなど、主張し合い意見を言い合っていても答えは観えてきません。

『売上が下がっているのは、お客様の中でも、このタイプの方達が買わなくなり、再購入される方が、20%減りました。』
『そこで、どうして買わなくなったかを調査したところ、他社の製品を購入していました。』
『その理由は、当社の製品より、乾くまでの待ち時間が短いという点でした。』
『この点について改良することでお客様を取り戻すことができるようになります。』

このように事実(リアリティ)のみを確認していくと答えは自ずと観えてきます。

このように事実を事実として観て答えを出し対応していくことで、世の中の流れに乗れるのです。

リアリティが観えるようになると

  • 売上が自然に増えるようになる
  • 人間関係でトラブることが減る
  • お客様からより信頼されるようになる
  • 会議の時間が短くなり、より正確な答えが出るようになる
  • 何事もイヤイヤすることがなくなり、夢中になれる

などを体験します。

REワークとは

REワークでは、リアリティ・エンジニアリングの理論を元に、これまでの手法との違いや、これから必要になる具体的な手法について学んでいきます。

REがどれだけの効果をあげているのかを感じていただける様に、企業での実践事例の紹介も講義の中で行います。
また、より身近に実践できるように、リアリティとは何かを学び、リアリティを観る練習をします。

REを実践しながら、生活革命(生活者が望む“商品・情報・サービス”を生産者が提供していく環境づくり)を目指す企業や個人をサポートするプログラムであり、“理論を学び実践し、その体験から理解を深める”ということを繰り返しながら、ご自身で身に付けていく事のできるワークショップです。

これまでに取り上げたテーマの一部をご紹介します

  • 現代社会の変貌
  • 創業は肚でやる
  • 考えの世界の崩壊
  • 微細化と有機化
  • 現代の地球反応
  • 世界の見方…3つの軸
  • オートのミーにゆだねる
  • 地球生命化の流れ
  • お金
  • フリーとシェア

REワークはこのように講座で学んだ後、約2週間後にフォロー会を実施しています。
REワークはお稽古事やスポーツと同じように、やり方を聞いただけでは身に付きません。
実践することで、体験を通して身に付くものです。

理論 → 実践 → 体験の反復を通して身につけていきます。
そのため、講座の約2週間後にフォロー会を実施しています。

REワークフォロー会について

REワークフォロー会は、理論 → 実践 → 体験という流れに沿って、参加者それぞれの実践結果を共有することで、気づきを深めていきます。
それが、そのままリアリティを観る練習になります。

自分の実践体験が他の参加者の気づきになったり、他の参加者の実践体験が自分の気づきになったりと、相互作用が働き学ぶスピードや深さが増し、リアリティが観えるようになっていきます。

そして、フォロー会の場で気づいたことを実践することで、次回の本講座に繋がります。

このように反復練習が必要なため、半年間は継続して受講いただくことをお勧めしています。
そのために、初めて参加される方は、5万円×6ヶ月=30万円となっております。
フォロー会費は本講座代に含まれていますので、ぜひ本講座と共にフォロー会にも参加してみてください。

先行き不透明なこの時代のリアリティが見えるようになり、時代の流れに乗って悠々と人生を過ごしたいと思われた方は、是非ご参加ください。

(フォロー会の詳細は、対象のワーク参加者のみへご案内をさせていただいております。詳しくはお問い合わせください)

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